アルビスブラン社 工房廃止について
またひとつヨーロッパの大きな工房がなくなりました
ALBISBRUNN社(アルビスブラン社) 工房廃止のお知らせ 2025年3月
スイス・ALBISBRUNN 社の玩具は、いわゆる会社組織の玩具メーカーではなく、社会のシステムにうまく順応できない若者のための更生施設・アルビスブラン学園の中の職業訓練の工房でつくられています。玩具の生産は1924 年の学園の設立当初から行われてきました。
大変残念なお知らせとなりますが、この度学園を運営する理事会で、玩具の生産を断念する決定が下されました。今後は玩具の生産は行わず、メーカーの在庫がなくなった時点で終了となります。
ここ数年の生産コストと戦争による材料費の高騰により、玩具生産は売上でカバーできず損失を出しているという経済的な理由と、若者を指導する専門知識をもつ人材の不足で従来の品質の維持ができないという物理的な理由によって、どうしても生産を断念せざるを得ない、という回答でした。ALBISBRUNN 学園の長い歴史の一部である玩具生産の中止は、彼ら当事者にとって、検討を重ねた上での難しく重い決断にいたりました。ただ、タワーのみは下請けと協働して生産しているため、何らかの形で継続の可能性があるとのことでしたので、現在協議中です。詳しいことが決まりましたら後日お知らせいたします。
メーカーから「世代を超えてアルビスブランの玩具に親しんで頂いた日本の沢山のお客様に感謝しております」と言い添えられておりましたことをお伝えいたします。(アトリエニキティキより抜粋)
これも大国の自国主義が生み出した世界への悪影響の一つです。自然や種の保存といった自然の摂理とは全く異なる戦争という手段が、子どもと地球の未来を破壊する方向へと向かわせています。